11月16日(火)はれ
憲法9条改憲許さない闘いを粘り強く、智恵出し合って世論形成を!
−勝利の秘訣は「勝つまで闘いやめない」11.3憲法集会開催−
「文化の日」の11月3日、円山野外音楽堂でにおいて憲法集会が行なわれ、岡野八代同志社大教授・9条京都の会世話人が開会あいさつを行ないました。
ジャーナリストで9条の会世話人の伊藤千尋氏が、「憲法を活かす日本をつくる〜市民が社会を変えるには〜」と題して講演を行ないました。
「今回の総選挙で野党共闘がうまくいかなかったのは、共闘が機能しなかったからだ。例えて言うなら、部屋を涼しくしようとエアコンを設置したが、スイッチが入っていなっかった、ということだ。中途半端だった。だったらスイッチを入れればいいだけだ。それを野党共闘は、もうやめようという勢力は、野党共闘が怖い自民党などの攻撃だ。」
「立憲民主党は、前回総選挙で、比例区で1100万票だったが今回は、1150万票に増やしたが、思ったほど伸びなかったのは、前回希望の党に入った960万票の半分は維新に入った。1/4はれいわ新鮮組にいった。維新とれいわが風を受けた。」
「なぜ、維新が風を受けたのか。トランプ現象ですよ。見栄えだけがいい、みんなにいい事だけ言う、そこになんか変わるんじゃないか、維新は改革派と思われた、」
「れいわは、山本(太朗)さん、すごい熱意があるじゃないですか。あれ成功しますよ。他の政党はかしこまってる。もっと熱をもたないと。」
「維新とれいわが風を起こしたと言うが、全国的な風にはなっていない、それは投票率が56%と戦後3番目に低いことを見れば判る。政権交代が起こったときの投票率は69%だ。全国的な風がおき、投票率がそこまでいかないと政権交代はおきない。」
「どうして全国的な風を起こすのか、それは市民が起こすのです。市民全員が本気で動くという事を日頃からしないと勝てるわけがない。」
「コロナで市民集会が出来なかったが、それはどこも同じ条件だ。どうするのか。SNSの活用だ。みなさん使っていますか。グレタさんはたった一人で世界を動かしている。それが出来るのはSNSの活用だ。」
「今回の選挙で一番打撃を受けたのは憲法です。改憲派が2/3以上を占めた。維新の松井代表は、憲法発議を行なって来年の参議院選で国民投票を行なうと発言している。」
「ついに改憲勢力が完全に牙をむいた。今、憲法最大の危機だ。そういうときにどうするか。自民党は、防衛費をGDPの2%といいだした。今、五兆円が10兆円になるということだ。10兆円になったら止まる処がなくなる。消費税がそうだった。3%が5%、8%、10%になった。」
「軍事が戦争の抑止力との主義がある限り、軍事費拡大はとどまる処がなくなり、戦争の危機はなくならない。」
「日本の取るべき道は、憲法9条を活かして、アメリカと中国の間に立って軍事でなく話し合いで問題解決を仲介することだ。」
「この事を実践している国が、軍隊を持たない憲法を有するコスタリカだ、戦争状態にある周辺3カ国を説得して戦争を終結させた。1987年アリアス大統領がノーベル平和賞を受賞した。ことし核兵器禁止条約が国連で成立したが、条約提案国はコスタリカだ。世界平和の先頭に立っている。」
「平和憲法を持つ日本こそ、この立場で活動するべきだ。これこそ日本国憲法の精神だったはずだ。我々がやるべきだったことを今、コスタリカがやっている。理想というが、現実にやっている。」
「ベルリンの壁が崩壊したのは、たった5人の青年が、教会でプラカードを掲げたことが始まりだ。そこからたった1年で壁は崩壊した。憲法を活かす政権を作るには、その5人になる覚悟があるかどうかだ。」
「大切なことは、あきらめないことだ。勝つまで闘いを止めないこと。仲間を作るためには、あいさつをすること。そこから世の中を変えることが始まる。市民が智恵を出して世の中を変えるための運動をはじめましょう。」と、講演を行ないました。
集会には、政党代表として、新社会党、社民党、れいわ新撰組、緑の党、日本共産党が参加し、連帯のあいさつを行ないました。また、立憲民主党、国民民主党からメッセージが寄せられました。 |
|
下 (左)岡野八代9条京都の会世話人あいさつ (右)日本共産党こくた衆議院議員連帯あいさつ |
 |
 |
上 (左)伊藤千尋氏の記念講演 (右)京都市役所までの憲法ウオーク |
|
11月2日(火)はれ
安心して暮らせる社会実現が選択の本意、要求実現求め続ける!
−総選挙結果、政権交代ならず、改憲勢力増に警戒を−
ことしも残り2カ月となりました。本来なら紅葉まっさかりの季節ですが、温暖化の影響で遅れています。旧暦の「霜月」が不自然な11月です。
政権交代の期待がかかった総選挙は、自民・公明が安定過半数を維持し、日本維新の会が大躍進、政権交代を目指した、立憲民主党、共産党は議席を減らし、れいわ新撰組は議席を獲得しました。
政権交代で、くらしを良くしたいと願っていた者にとって、今回の選挙結果は、大変残念な結果となっただけでなく、自民党や維新の改憲勢力が増えたことにより、憲法改悪、とりわけ平和憲法9条の改悪の危機が大きくなってしまいました。
しかし、国民は、安心して暮らせる日本社会の実現を選択したことは間違いありません。
意図的に危機をあおり、平和憲法を改悪しようとし続けた勢力に、これまでも国民は、「NO」の意思表示を示し続けて来ました。
明日は、「文化の日」で日本国憲法が公布された記念日です。
1946年11月3日、300万人の日本人と2000万人のアジアの人の犠牲を生んだ戦争の結果、二度とこのような惨禍を繰り返さないと世界に誓った日本国憲法が公布さました。
11月3日(水・祝)13時30分から円山野外音楽堂で、「生かそう憲法・守ろう9条11.3憲法集会in京都」集会が行なわれます。
集会は、「憲法を活かす日本をつくる〜市民が社会を変える〜」と題して、ジャーナリストで九条の会世話人の伊藤千尋さんが講演を行ない、集会後、市役所まで憲法ウオークが行なわれます。
平和を願い、安心して暮らせる社会実現を願う人はこぞって集会に参加しましょう。 |