2022年7月度 京滋地本の活動
 
6月30日(木)はれ
核抑止論は間違い、最悪の非人道兵器の核兵器は廃絶しかない!
-核禁条約締約国会議声明、国際世論に確信を持ち平和行進−

 6月26日(日)に原水爆禁国民民平和大行進が、京都府から奈良県に引き継がれました。
 京都府の最後の行進は、精華町から木津川市を経て、奈良県の般若寺までの行進で、京都から50名を越える参加者が核兵器廃絶、憲法9条守れと訴えて歩きました。
 JMITUからは、この日の6名を含め、滋賀県から引き継いだ参加者は、述べ30人となりました。
 2017年7月7日に、国連加盟国122カ国の賛成で成立した核兵器禁止条約は、2020年10月に50カ国が条約に批准して、国際条約として発効しました。2022年6月現在、条約に署名した国が86カ国、批准した国が65カ国となっています。
 核兵器禁止条約は、核兵器の開発、実験、製造、取得、保有、貯蔵、移譲、使用、使用の威嚇などの活動を、いかなる場合にも禁止するものとなっています。
 1958年6月にたった一人で原水爆禁止を訴えて広島から東京まで歩いた平和行進が、多くの国からの参加で、核兵器を禁止しようとする国際世論を形成する、原水爆禁止世界大会の発展につながり、核兵器禁止協約の成立、発効に大きな貢献をしたことは間違いありません。
 6月21日から23日の日程で、オーストリアの首都ウイーンで開催された初めての条約締約国会議には、批准国だけでなく、NATO加盟国のドイツ、オランダ、ノルウエー、ベルギーなど含め、証明しない30カ国もオブザーバー参加し、ウイーン宣言が採択されました。
 声明は、「核兵器の存在はすべての国の安全とわれわれの生存を脅かしている。核兵器は不名誉で正当性がないという、国際規範を築く」と訴えて、最悪の核兵器は禁止する以外にない、ことを明確にし、核兵器が核の使用を防いでいるという「核抑止論」の欺瞞を否定しています。
 この会議に、唯一の戦争被爆国である日本政府が参加しなかったことは情けなく、口でいくら「核兵器廃絶」を唱えても思いは届きません。
 アメリカの核の傘に入っていても、国際社会の総意である「核兵器廃絶」に確信をもって、唯一の被爆国として、被爆の実態を明らかにし、二度とこの悲劇を繰り返さないと発言、行動することが、現実的に核兵器廃絶を促進し、国際平和に貢献することになります。
 ウイーン宣言に確信を持ち、今、行われている参議院選挙で、核兵器禁止条約に参加する政府を実現する選択をしましょう。

 そのことが、子々孫々、核の恐怖から解放され、地球環境を守り、平和な世界を作ることになります。
  (左)6/21大津駅での核兵器廃絶スタンディングアピール (右)憲法9条守れ!核禁条約賛成政府作ろう!
 
 
 (左)般若寺での京都府から奈良県へ引継ぎ式 (右)炎天下核廃絶訴え元気に歩いたよ
 
6月17日(金)くもり
武力で国民は守れない、核は最悪の自然破壊兵器、人類と共存できない!
-核兵器廃絶国民平和大行進が岐阜から滋賀に引継ぎ−

 6月16日(木)に核兵器廃絶を訴えて東京から広島まで歩き続ける、「核兵器廃絶国民平和大行進」が、岐阜県から滋賀県に引き継がれました。
 岐阜県関ケ原町役場で行われた引継ぎ式では、関ケ原町の副町長が激励の挨拶を行い、「65年間にわたって行われてきた平和行進が、戦争を実体験している今こそ、戦争反対、核兵器をなくそうの訴えが世界に届き実を結ぶことを願っています。」と述べ、関ケ町から岐阜県通し行進者にペナントが贈呈されました。
 議会代表のあいさつで「ここ関ケ原には、世界三大古戦場=ワ−テルロ−(ナポレオン戦争)・ゲティスバ−グ(アメリカ南北戦争)・関ケ原(徳川東軍と豊臣西軍の戦い)の展示があり、戦争がもたらす惨禍を知ることができる。ロシアのウクライナに抗議しライトアップされている。戦争反対、核兵器廃絶の訴えは、思想信条の違いを越えます。訴え続けましょう。」と述べました。
 岐阜県の平和行進の実行委員長はJMITU通信本部の小倉さんで、岐阜県の行進の状況の報告が行われ、JMITUのリレー行進旗が京滋地本へ引き継がれました。
 滋賀県行進は、米原市役所で激励集会が行われ、米原市内行進がおこなれました。
 激励集会には、平尾米原市長、礒谷市議会議長が出席し挨拶とペナント授与がおこなれました。
 平尾市長は、「戦前の日本は、富国強兵を国是とし、戦力を増強し戦争の時代であった。このために女性の参政権など基本的人権も保障されなかった。今また、戦力増強が叫ばれているが、武力で本当に国民が守れるのか問われなければならない。300万人の尊い犠牲の上に作られた平和憲法こそ国民を守れると確信している。憲法9条は絶対守らなければならない。一瞬にして何万人の命を無差別に奪う核兵器は絶対に廃止しなければならない。」と述べました。
 
 (左)岐阜県から滋賀県に引継ぎ(関ケ原町役場) (右)平尾米原市長の激励挨拶(滋賀県米原市役所)
 
 
 (左)米原市からペナントの授与 (右)核兵器廃絶、憲法守れを訴え米原市内を行進