TVシリーズ20話

「 その気持ちを彼は知らない・6 」

 鬼道が雷門へ加入した千羽山戦も終わり、次の対戦に向けて、雷門サッカー部が通常通りに練習をしていたところに、突然加わって来た部外者。それが、一之瀬だった。土門とマネージャーである秋が、アメリカ留学していた頃の知り合いだ、という事が、すぐ後に解った。
 一緒にボールを蹴って過ごしたその日、仲良くなった記念にやりたい事がある、と言った一之瀬が、アメリカに居た頃に、自分と土門ともうひとりで作り上げたという必殺技の練習を円堂とやり始めた。上手くはいかなかったが、明日の帰国時間までまだ、時間がある。もう一度やってみよう、という事で落ち着いた。
 その夜、一之瀬の話を聞きたいと、皆が円堂の家に集まった。鬼道はその場には行かず、世宇子戦の傷がまだ癒えない帝国の仲間の見舞いに、病院へ足を運んだ。
 翌日、アメリカ時代に必殺技を完成させた時の事を思い出した秋の協力で、一之瀬、土門、円堂の3人による必殺技が、完成した。雷門を気に入ったらしい一之瀬は、帰国を取り止め、そのまま雷門へ加入する事になった。
 一之瀬を取り囲み、これからよろしく、と言葉や握手を取り交わしていた部員達のところに、息を切らして春奈が駆けて来た。
「次の対戦相手が、決まりました…!」
 よほど急いで来たのか、呼吸を整える為に膝に手をつく形で立ったまま、それだけを言った。
「どこだ?」
「つ、次の対戦相手は…」
 円堂に聞かれ、まだ息の整わない春奈は、そこで豪炎寺に視線を向けた。
「木戸川清修です…!」
 その名前に豪炎寺が、微かに目を見開く。
「木戸川清修って…」
 円堂の言葉と共に、部員達の目が、一斉に豪炎寺に集まった。
 木戸川清修。雷門へ来るまで、豪炎寺が居た、学校だった。



「はー…よりによって木戸川清修と準決勝とはなー」
 椅子に座って靴紐を結ぶ豪炎寺の左に立っている円堂が、豪炎寺の顔を伺うような姿勢のまま、そう言った。
「もし俺が転校して違うチームに入ったとして、雷門中と戦う時があったとしたら、やっぱり嫌だな」
 豪炎寺の右側に円堂と向き合うように立っている染岡が、そういう場面を想像したのだろう、少し沈んだ声で、言った。
 ふたりに挟まれる形で座っていた豪炎寺は、頭上で交わされるふたりの会話を、無言のまま聞いていた。
 かつてのチームメイトと、戦う。
 そこには、様々な思いがあるだろう。豪炎寺は自分の事を話す事が殆ど、ない。木戸川から転校して来た事も、転校初日に教師がそう紹介しただけで、豪炎寺が自ら明かしたわけでは、なかった。
 木戸川でどんな風に過ごして来たのか、豪炎寺が雷門へ来てから、それなりに時間は経っていたが、部員の誰も聞く事はなかったし、豪炎寺が話す事も、なかった。
 雷門での豪炎寺は、人の中心に居るわけではなかったが、孤立しているわけでも、ない。木戸川でも、そう変わりはなかったのだろう。かつてのチームメイトに会う事を喜ぶ様子がないのは、戦う事になった所為では、ないか。円堂や染岡は、そう考えたのだろう。
「どこが相手だろうと関係ない。サッカーは、サッカーだ」
 ……自分は今、平静に見えているだろうか。
 豪炎寺はそう思いながら、立ち上がり、部室を後にした。
 夏朱が世宇子が決勝進出を決めた事を、報告しに来た。円堂と鬼道が、世宇子と戦う為には、準決勝で負けていられない、と話している。その横で、豪炎寺はそれを、他人事のように感じながら、聞いていた。
 世宇子の事は、もちろん気には、なっている。
 だがそれよりも、今の豪炎寺にとっては、次に対戦するかつての母校、木戸川清修の事が気がかりだった。
 練習が終わり、円堂、豪炎寺、鬼道の3人は公園に居た。鬼道が木戸川のデータを見ながら、円堂に守備の確認を徹底するように告げる。同じように攻撃について鬼道から告げられた言葉に、半ば上の空で返事を返した自分の様子に、ふたりが戸惑いをその顔に乗せた事を、背を向けたままの豪炎寺は気付いていなかった。
「よぉし!作戦会議は一旦、休憩だ!来いよ!」
 そう言った円堂に連れて行かれたのは、駄菓子屋だった。
 不思議そうにしている豪炎寺と鬼道に、来た事がないのか、と円堂が聞いたのに、ふたり揃って頷く。常連らしい円堂が、店に来ていた子供達に勧められるまま悩みつつ商品を選ぶのを、ふたりは外で待つ事にした。
 外の自動販売機でジュースを買った豪炎寺が、それを飲もうと口を付けた時、傍のベンチに座っていた鬼道が言った。
「駄菓子屋か。子供みたいだな」
「え?」
 豪炎寺が鬼道を見ると、口元に笑みを浮かべている。だがそれは、バカにしている様子はなく、どこか嬉しそうなものだ。
「純粋で、真っ直ぐで。だから、サッカーバカになれるのかも、しれない」
 円堂の事を言っているのだと、解った。
 鬼道が雷門へ来てからまだ、日は浅い。けれど、試合だけではなく、日常を共に過ごす中で、鬼道は円堂の事をそう感じたのだろう。円堂はサッカーに対しても、人に対しても、どこまでも真っ直ぐだ。豪炎寺も、同じような思いを、円堂に持っている。
「ああ」
 雷門を、その中心となっている円堂を、自分と同じように受け止めて穏やかに笑う。鬼道のそんな様子を初めて目にした豪炎寺は、微かな嬉しさと共に、同意した。
 お互いが、チームメイトとして微笑みさえ浮かべて話すなど、想像もしていなかった。
 そこに、店内から子供達や円堂が誰かと言い争う声が聞えて来た。ほぼ同時に、ふたりで店内へ入る。
 円堂が言い争っていた相手を見た豪炎寺が、驚きに表情を変えた。
 円堂相手に理屈を捏ねていた相手は、このあたりでは見慣れない制服に身を包んだ3人だった。その相手が、店先に居るふたりに気付いた。
「豪炎寺!」
 突然呼ばれた別の名前に、円堂と子供達が、振り返る。わけが解らずに驚いている円堂には構わず、3人が順番に口を開いた。
「久しぶりだな」
「決勝戦から逃げた、ツンツン君」
 豪炎寺はその言葉に眉を寄せ、3人から目を逸らした。
「誰?知り合いか?」
 円堂の言葉に3人は、派手なパフォーマンスと共に自己紹介をした。演出過剰なその様子に驚く円堂に、去年の決勝に豪炎寺の代わりに出場した木戸川清修のスリートップだと、鬼道が教える。木戸川清修、という事は、豪炎寺の元チームメイトなのか、と驚く円堂の声を聞いても、鬼道の隣に居る豪炎寺は3人から目を逸らしたまま、何も言わない。
「流石は鬼道有人。有力選手のデータは全て、インプットされてるみたいじゃーん?」
 ……有力選手、だと?笑わせるな。
 鬼道は、口元が歪むのを自覚した。
「…ハ…ッ。三つ子のフォワードが珍しかったから、覚えていただけだ」
 武方3兄弟、とそれぞれに名乗った3人は実際、鬼道にとってそれだけの存在でしか、なかった。去年の決勝戦で、豪炎寺の代わりに出て来たのだ。どれだけの実力なのだろうと思っていれば、事前収集していたデータ以上のものは何もなく、ここで顔を見るまで思い出す事も、なかった。
 挑発するような口調になった鬼道に、3人が言い返す。今年の自分達の活躍を知らないのか。豪炎寺が居なくても、木戸川が勝てると証明した。何故なら豪炎寺よりも凄いストライカーが3人も居る。そしてそれが、自分達なのだ。準決勝の相手が、その豪炎寺の居る雷門だから、挨拶をしに来た。そういう事だった。
「宣言しに来たんですよ」
「俺達は、豪炎寺修也を叩き潰すとな!」
 その言葉に、先程から目を逸らして黙っていた豪炎寺が、歯を食いしばった険しい顔で、3人を睨み付けた。
 店の迷惑になるから、と場所を外に移した6人は、それぞれ3人ずつに分かれて向かい合っていた。店先では、子供達が不安そうに固まっている。
「どういう事だ!何でお前達は!」
 3兄弟が何故、豪炎寺を叩き潰す、などと宣言するのか、円堂が強い口調で問うのに、その訳は豪炎寺が知っているから本人に聞け、という言葉が返ってきた。
「え…?豪炎寺が?」
 円堂が豪炎寺を振り向くのと同時に、鬼道も豪炎寺へ向き直った。
 ふたりに挟まれる形になった豪炎寺は、僅かに俯いて視線を地面に落とした。だが、本人に訳を聞け、と言った筈の3兄弟が、自分達で話し始めた様子に、視線だけを前に向ける。
 去年のフットボールフロンティアで木戸川清修が決勝まで勝ち進んだのは、豪炎寺のおかげだと言っても良い。豪炎寺の力がズバ抜けていたから、控えの自分達兄弟の出る幕がなかった。悔しくてもそれが現実だから、豪炎寺に夢を託した。豪炎寺が居れば、絶対に優勝出来ると信じていた。それなのに。
 豪炎寺は、決勝に姿を現さなかった。
 待ってくれ、と訳を話そうとする円堂を無視して、3兄弟は豪炎寺を糾弾し続ける。
「お前は、俺達の夢を裏切った!」
「英雄だと思っていたのに、決勝戦のプレッシャーにビビって逃げ出した、卑怯者だったんだ!」
「違う!豪炎寺は、そんな男じゃない!あの日、豪炎寺は」
「やめろ」
「だけどさ!」
 何とかわけを話して誤解を解こうとする円堂を、豪炎寺が止めた。
「もう済んだ事だ。事実は変わらない」
 何故豪炎寺が止めるのか、納得出来ない様子の円堂だったが、そう言った豪炎寺の顔を見ると、それ以上は何も、言わなかった。
 鬼道は豪炎寺の妹の事故の事を、影山から聞いて知ってはいたが、それをこの場で言う事ではないだろうと判断した。3兄弟の言い分に腹立たしさと苛立ちが治まらずにいる事を、表に出さない事が精一杯だった。そして何より、豪炎寺に何を言えば良いかも解らない。黙って豪炎寺を見ている事しか、出来なかった。
 今の豪炎寺の力を偵察する、と言ってボールを取り出した3兄弟に、その気はない、と答えて踵を返した豪炎寺は、また逃げるつもりなのか、という言葉に足を止めた。そこに蹴り込まれたボールを円堂が受け止め、成り行きで互いのチームの偵察をする、という事になった。そのやり取りを偶然目にした宍戸が、決闘をするのだと勘違いし、その知らせを受けた雷門の部員達が慌てて河川敷へ来た。
 部員達の目の前で、3兄弟の必殺技が決まり、その威力を目の当たりにした部員達は、衝撃で固まった。そこに3兄弟を探しに来たらしい木戸川の監督が姿を現し、それで事態は収拾した形になった。
「二階堂監督」
 木戸川の監督に声を掛けた豪炎寺と、二階堂と呼ばれた監督とのやり取りを傍で見ていた鬼道は、何でもないその会話を、羨ましく思った。自分と影山の間には、そんなものは存在しようが、ないからだ。
 河川敷で解散し、それぞれが帰途に着く。途中、豪炎寺が呟いた。
「……俺は、木戸川の皆に、随分と、恨まれているようだな」
「そんな事ないさ!」
 前を歩いていた円堂が、即座に否定して振り向いた。豪炎寺より半歩ほど先に居た鬼道も、豪炎寺に身体を向ける。
「いや。あの3兄弟の言う通りだ。理由はどうあれ、俺はチームメイトを裏切った。木戸川の皆に、恨まれて当然だ」
「豪炎寺…」
 鬼道は、こんな時に名前を呼ぶ事しか出来ない自分が、もどかしかった。
 似たような気持ちでいるのだろう、少し離れて前を歩いていた宍戸と風丸も足を止め、心配そうな顔をして、こちらを見ている。
「そんな事ないって!お前は、サッカーから逃げたわけじゃない。だから恨まれる理由なんか、ないんだ!そうだろ?豪炎寺」
「……円堂」
 円堂の言葉に目を丸くした豪炎寺は、すぐに目を閉じて、小さく微笑んだ。
 必要な言葉を、必要とされる時に口に出来る。自分がそうであれたら、良かったのに。
 何ひとつ言葉を口に出来ずに居た鬼道は、その顔を見てそう、思った。



 天才。そういう呼称を持つ、という点で、鬼道と豪炎寺は共通している。
 鬼道は天才ゲームメイカー、豪炎寺は天才ストライカーとして、その名が全国に知れ渡っている。
 本人が意識しようとしまいと、付いて回るその、呼称。
 圧倒的な才能をそう呼ぶのだとしても、置かれている環境によって扱われ方が違う。
 鬼道の居た帝国に於いては、その呼称を持つ人間が珍しくは、なかった。他でそのように呼ばるレベルの生徒が、様々な分野から集まって、或いは集められて来る。総じて高いレベルの者が集まってしまえば、その集団に於いてはそれが普通であって、何ら特別視される事はない。鬼道は、その中でも突出したゲームメイクの才を発揮していた。だが、仮に鬼道が居ずとも、他から見れば圧倒的なレベルの高さを誇る選手達によって、無敗の伝説を作り続けていた可能性が、高い。
 豪炎寺の場合は、そうではなかった。木戸川清修もサッカーの名門校として知られている。個々の選手の能力は、それなりに高い。だが全体を見た時に、豪炎寺だけが、突出し過ぎていたのだ。
 勝手な期待を背負わされる、という事に関して言えば、鬼道も同じだ。鬼道家の跡取りとして、無敗を誇る帝国のキャプテンとして、様々な重圧を抱えて来た。それは、鬼道自身が納得した上での事だ。
 だが、豪炎寺は、そうではないだろう。
 どれほどの才能があろうと、それを発揮出来る場所がなければ、ないのと同じだ。そういう意味では、木戸川の監督は豪炎寺を上手く伸ばし、使って来たのだと思う。監督の意図がそうでないとしても、いつしか他の選手達は、無意識にしろ、豪炎寺に依存する部分が大きくなっていったのだろう。少なくとも、武方3兄弟の言動を聞いた鬼道は、そうとしか思えなかった。
 望んで得た才能では、ない。
 持っているのだ、元から。
 望んでも得られない者が大半の中で、望まずとも持っている、それ。それが偶々、自ら身を置く場所で必要とされるものだった。それだけの、話だ。
 妬み。僻み。嫉み。周囲からのそれらが全くない、という方が珍しいだろう。過剰な依存。勝手な期待。本人が望むとも望まずとも関わらず、周囲によって作り上げられていく、それら。鬼道にも、少なからず、覚えのあるものだ。
 自分のように納得ずくならばともかく、そうではないのなら、重荷以外の何物でも、ない。
 豪炎寺はそれら全てを背負って、それでもあの場所に身を置き、潰れる事がなかった。
 それは木戸川の監督の存在も大きかっただろう。そしてそれだけではない何かが、木戸川に在ったのだろう。そうして帝国と試合をする筈だったのだ、1年前の、あの日に。
 無敗を誇る帝国に、豪炎寺が居れば絶対に優勝出来る…自分達帝国に勝てる、と信じていた、と武方は言っていた。豪炎寺が決勝に姿を現さなかった、そのわけを知ろうともせずに、勝手な英雄像を描き、その夢に酔い、それが叶えられなかったから、と勝手に絶望した。絶望が腹立たしさになり、恨みに変わり、それを豪炎寺にぶつけに来たのだ。
 鬼道が武方達に対して腹立ちや苛立ちを抱えたのは、そこだった。
 自分達の力が及ばない。だから、夢を託した。その事自体は、構わない。
 才能、というものを、持つ者故の苦しみを、持たない者に理解しろ、というのは酷だ、とも思う。
 才能を持つ事を自覚しているにせよ、無自覚にせよ、周囲からそう見られている者がその苦しみを漏らしたところで、彼らはそれを認めたくはないのだ。弱さや脆さといった物を見せられた時に、どこかで良い気味だと思いながらも、自分達と同じように感じて苦しみ、足掻く姿を、受け入れようとは、しない。
 らしくない、などという簡単な言葉で、切捨てられる。
 どれだけ努力を重ねても、元からの才能があるからだ、という一言で、片付けられてしまう。才能がある上での努力は、ない者の努力とは別物だ、と思いたがる。
 そのくせに、期待だけは、掛ける。その力に、依存する。
 大抵は、無自覚なままに。
 豪炎寺は、好きで木戸川を離れたわけでは、ないだろう。
 妹が、不慮の事故に遭った。それも、決勝当日、豪炎寺の試合を見に行く途中で。
 その事を話せば、逃げたわけではない、という事は、伝わったかも、しれない。だが、豪炎寺は、そうはしなかった。

「済んだ事だ。事実は変わらない」

 豪炎寺の言葉は確かに、そうだろう。
 今更、何を言っても、言い訳にしか、聞えない。
 豪炎寺はそれを、解っている。
 裏切ったわけではないのに、理由がどうであれ、自分は木戸川を裏切ったのだ、と口にした豪炎寺の心境は、どのようなものだっただろうか。
 鬼道には想像する事しか、出来ない。
 豪炎寺に、何が言えるだろう。
 言える事など、ないのだ。
 円堂のように、言える言葉があれば良かった。
 他の部員達のように、豪炎寺の近くに居た時間が長いわけでは、ない。例え同じぐらいの時間を過ごしたとしても、自分は円堂では、ないのだ。
 解りきっているその事が、何故こんなにも、苦しいのだろうか。
 豪炎寺は、自分が世宇子に対して抱えているものを、解消する為の手段を示してくれた。自分が豪炎寺に示せる、或いは与えられるものなど、何もない。
 せめて木戸川との試合で、豪炎寺の抱えているものが、少しでも解消される事を、鬼道は願った。
 世宇子と再び戦う為には、こんなところで負けられない。
 木戸川に勝てば、自分の目的であった世宇子との再戦が、叶うのだ。
 その為に、自分は雷門に来た。
 その目的と同等、もしかしたらそれ以上に、胸を占める感情。
 ……豪炎寺の事に、捕らわれている場合では、ない。
 そう考えてはみても、鬼道の内から、それが消える事は、なかった。

END 2010.04.30

「名詞30題」より『15.心』です。TV20話「悩殺の三角関係!(トライ☆アングル)」の回です。「脳内デジタルN(ousatsu)H(arennchi)K(ids)ステーションで再放送中なんだけど、どうして見られないのかしら、ママン?」「フフ…あなたも大人になれば、そのうち解ってよ。だから、いい子にしてなさい」少女はそうやって大人への憧れを募らせるわけですねわかります。『決勝戦から逃げた、ツンツン君』と言う武方に『違うぞ。豪炎寺はどちらかと言えば、ツンデレだ』ぐらいの事を鬼道さんが真顔で言えようになるのは、何時なのでしょうか。豪炎寺はツンデレじゃないけど。クーデレ、で良いのかしら…でもクールって…クールって…クールじゃないやん?っていう、ね…?<それは言わないお約束。言ってない。言ってないもん。何だかんだ言っても14歳だ、鬼道さんでも知らない事ぐらいあるさ…。20話と21話で話を纏めるつもりが、20話のみ、になってしまうとは想定外でした…。鬼道さん視点で書くと、21話より22話に飛びそうな予感なのですけれども。特にこう、能力に関して、うだうだするならば。しなきゃ良いのか。いや、それ抜きでも22話です。まあ、どんどんお笑い方面に加速がかかっておりますが、元々お笑いな話ですので、このままでしょう。