研究主題

『まなび合い、つながり合う子どもの育成』

         〜自主的な学びの姿や意欲を感じる場の設定〜

主題設定の理由

昨年度は、「つながり合い高め合う子」の育成をめざして、全教科にわたって「自主・探求・創造の力を高めるてだて」にこだわり、授業研究に取り組んできた。それぞれの学年が、子どもたちの実態や課題に応じて、「学習意欲を高めるてだて」や「追求したくなる課題や場の設定」を授業の中で工夫したり、「子ども同士のつながりを深める場の設定」を授業展開の中で工夫したりして実績を積んできた。そんな中で、学習の入り口がむずかしければ学習意欲が湧かず、前へ進めない子が多いこと、学習意欲以前にスタートラインにならべない子どもがいることなど、厳しい子どもたちの実態が問題になった。一方、学習活動がよく分かっているとどの子も楽しく学習できる(めあてがしっかりしていれば、どの子も話し合える)ことや、具体物を操作して五感を働かせて学んだことは、次の学年の学習の中でも良く応用できていることも確かめられた。また、教師側の課題として、めざす子どもの姿をしっかり持っていなければ教師が出過ぎてしまうので、子どもに任せる場面と教師の出番をはっきりさせておかなければならないことや、場の設定だけに終わらず、どこでどこまで子どもたちを追い込むのかをはっきりイメージしておくことが大切であると確認した。そして子どもの学習の流れに合った指導のチャンスを生かせる力量をたかめようと共通理解した。

 そこで、今年度はこうした研究の成果を生かしながら、学校教育目標「まなびあい、はげましあう、心ゆたかでたくましい子ら(自主・探求・創造)」の実現をめざし、子どもにつけたい力、高め合う力をさらに明確にし、そのための具体的な手だての追求に絞って研究を続けたいと考え、昨年度の研究主題をさらに具体化して『まなび合い、つながり合う子どもの育成』とし、サブテーマを「自主的な学びの姿や意欲を感じる場の設定」とした。子どもの自主的な学び合いの姿をめざした授業改善に取り組んでいきたい。

研究内容

○自主的な学びの姿を育成する授業の工夫

 @基本的な学習習慣の確立を図る授業の工夫

A学びの意欲をかき立てる授業改善と工夫

◆研究方法(研究体制)

○ 学年部で研究の窓口となる教科を決め、研究主題に沿った仮説研究授業を行う。
○ 学年部から1本の公開授業を行い、全体会で研究協議を行う。