北里小学校ビオトープ清掃大作戦!2013.03.23


 近江八幡市立北里小学校では、およそ10年前に子どもたちと生きものとのふれあいを通じて、環境への関心を高めようと、創立100周年を機にビオトープをつくられました。そこには、地元でおなじみのメダカをはじめ、フナやテナガエビ、ヨシノボリ、コイ、タナゴなどたくさんの生態系が形成されていました。
 ところが、コイなどの大型魚が排泄するフンや泥が原因で、およそ90mにわたるビオトープの半分以上が汚泥に埋もれてきました。この環境では、小型の魚たちは繁殖が難しくなり、他の魚たちも行動範囲が狭まる一方でした。
 これまで数回にわたって、多くの子どもたちやボランティアによって泥上げ作業が行われてきましたが、とても追いつきませんでした。

 そこで今回、このビオトープを本格的に大掃除してきれいな状態に戻そうというプロジェクトが持ち上がりました。このプロジェクトには、北里小学校の先生方をはじめ、県内で希少種であるタナゴの野生復帰活動をされている「ぼてじゃこトラスト」のみなさん、地元近江八幡の総合環境保全会社である「鞄吉」のみなさん、そして私たち「メダカの学校小田分校」のメンバーが、子どもたちと共ににボランティアで協力することで一致し、今回の大掃除が実現しました。

  

 作業日の前から数回に分けて小型の魚を捕獲していましたが、当日も全員が手分けして総勢40人の大掃除となりました。
鞄吉さんの特殊車両(高圧洗浄車・吸泥吸引車等)出動のお陰で、清掃作業は大きくはかどりました。中には汚泥吸引車によって犠牲になった小魚もいたのかも知れませんが、子どもたちとできるだけ多くの生きものを助けようとみんな必死です。

  

 大きな錦鯉も20匹ほどいましたが、子どもたちは1匹ずつ丁寧に捕獲し、避難させてくれました。

  

 堆積した汚泥をすっかりきれいにしたところで、新たに水を張り外来種を除いたうえで捕獲していた魚たちを再放流しました。

ご協力いただきました皆様方、本当にありがとうございました。


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