魚のゆりかご水田2020.6.21

 今年初めてとなる、魚のゆりかご水田。
 魚道を設置して、雨が降る度に田んぼへ観察にいきました。
 魚道から排水への越流はスムーズでしたが、魚が遡上する姿はなかなか確認できません。

  
ある日、田んぼ内で鮒と思われる頭のない死骸が確認されました。
恐らく遡上した後、サギなどの鳥に見つかり補食されたようです。
お腹には卵はなく、すでに産卵が済んでいたようです。

数日後、溝切りした田んぼから中干しのためにいよいよ排水をしました。
排水先にざるを受けて確認したところ、何とオタマジャクシだけでなく、たくさんの鮒などの稚魚が確認できました。
頭の無くなった親鮒から生まれた稚魚たちが、わずか数日でこんなに成長していたのです。
最後は、琵琶湖へ続く排水路へ放流しました。大きく育って、またこの田んぼへ戻ってきて欲しいと思います。
  


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