第5回日野川メダカシンポジウム2006.2.4

〜田んぼの向こうに世界が見える〜

 今年で早や5回を迎えることとなった「日野川メダカシンポジウム」ですが、毎年子どもたちの研究内容がレベルアップしていくことに、スタッフを始め顧問の先生方も感心するばかりです。
 始めに顧問の大谷先生から、地域に残る絶滅危惧種の草花など、スライドを交えて楽しくお話しいただきました。
日野川流域には、魚だけでなく野鳥や草花など、たくさんの貴重な動植物が残されていることを知り、自分たちの住む地域の自然がとても貴重な存在であることを改めて知りました。

  

 次に、メダカの学校小田分校の1年間の活動報告をしました。
不耕起栽培の田んぼに生えた「ひこばえ」の生命力、田んぼの地力に驚きました。
また、野鳥の会の方にお借りしたパネル写真には、日野川で撮影された鳥たちの姿がとても素晴らしく、見たこともないきれいな鳥たちに、子どもたちは興味津々でした。
 そして子どもたちが最も興味をもったのは、トラフズクの「ペリット」でした。トラフズク(フクロウの一種)という鳥が、野ネズミを食べて消化しきれなかったものを吐き出したボール状の毛玉です。それがたくさん瓶詰めされたのをいただき、子どもたちの目を釘付けにしました。
その毛玉を水でふやかし、骨と毛皮に分けるとネズミ一匹分のプラモデルのできあがりというわけです。
あいにく組み立て図はありませんが、骨の分解図から推測して、うまくいけばネズミの形になるそうです。

日野川の野鳥パネル

次は五年生の不耕起栽培による田んぼの学校、研究発表です。
顧問の中村先生からそれぞれ講評をしていただき、みんなのレベルの高さに感心しておられました。
ちなみに中村先生は翌週2/7日放送のNHK「おうみ発610」に出演され、不耕起栽培の田んぼと琵琶湖の環境についてお話されました。
みなさんご覧になったでしょうか?

  

子どもたちの研究テーマは次のとおりです
1,お米の歴史
2,田んぼにいる生きものと環境
3,日本のお米の種類
4,世界のお米
5,稲の育ちとつくり〜滋賀県の農業〜

6,米の歴史
7,イネの生長
8,米の種類
9,田んぼの生きもの
10,これからの農業

以上でした

シンポジウムの後は、親子で不耕起のお米を使った「おにぎりパーティー」で盛り上がりました。


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