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質問と回答

 

〜慢性腎臓病について〜

質問 1 (40歳代 女性)
C型肝炎でしたが、インターフェロンを行いウイルスが消えました。その時のウイルスが腎臓に影響し、腎機能が低下しているのではと言われている。
ウイルスが消失していても、この病気が進行することはありますか?
またインターフェロン治療後、うつ病を発症。今、服薬している薬が腎臓に負担をかけていますか?
回答 1
原因がなくなっても、腎臓の動きが低下すると過剰な負荷に耐える力がなくなります。そのため、高血圧・糖尿病・脂質代謝異常などが起こらないよう日常生活に注意してください。うつ病の薬が直接影響することは少ないですが、うつ病による食欲低下などが腎臓に影響することがあります。


質問 2 (50歳代)
1. 腹部膨満感・背痛がある。
2. 夜20時になると、体が鉛にようになる。
3. 朝、手が浮腫む。
4. すぐに息が切れる。
5. 早朝の尿が泡立っている。
自分は透析までの経過に近い状態になっていますか?
回答 2
今の腎機能が最も重要です。まず、かかりつけの医師ないしはお近くの医療機関をお訪ねください。


質問 3 (60歳代 男性)
GFRの機能を維持するための治療薬はありますか?
回答 3
直接GFRに効く治療薬はありませんが、高血圧・糖尿病・脂質代謝異常などに対する薬を用いGFRを低下させないように治療しています。


質問 4 (60歳代 男性)
痛風から慢性腎臓病になっている。尿酸値以外に気をつけることはありますか?
回答 4
高血圧・糖尿病・脂質代謝異常などがあれば、慢性腎臓病は進行します。喫煙も悪影響を与えます。こうした病気に悪影響を与えないよう生活習慣に注意してください。


質問 5 (60歳代 男性)
15歳から慢性腎炎・腎のう胞。運動療法・食事制限を行なっていますが、投薬治療が必要になるのはいつ頃からですか?
回答 5
血圧・腎機能・血中脂質などによって治療時期は異なります。主治医の先生とよく相談してください。


質問 6 (50歳代 女性)
1. 腎のう胞から腎不全になったが、子供に遺伝することはありますか?
2. 腎のう胞から腎不全になった場合の進行度はどれくらいですか?
回答 6
1. 腎のう胞の原因が「多発性のう胞腎」なら遺伝性があります。
2. 多発性のう胞腎の進行度は人それぞれで一定しませんが、60歳頃までに半数の方が腎不全になります。


質問 7 (女性)
現在、慢性腎臓病で受診している。クレアチニン1.8、尿蛋白+3という症状。
医師からペルサンチン25mg、アジル20mgを処方されていますが、このままの治療で良いですか?
回答 7
今の血圧や経過が判らないので回答ができませんが、薬だけではなく食事など生活習慣にも気をつけてください。


質問 8 (20歳代 女性)
腎臓を1つ切除した場合、慢性腎臓病になるリスクはどのくらいありますか?
また透析となるリスクはどのくらいですか?
回答 8
腎臓移植のために腎臓を1つ摘出しても、透析となるリスクは増えないことがわかっています。ただし、CKDの危険因子である肥満、高血圧、喫煙などを避けるようにしてください。


質問 9 (70歳代 男性)
かかりつけ医から「あと数ヶ月で透析に入る」と言われました。もう回復することは出来ないのですか?回復するためにどのようなことをすれば良いですか?
回答 9
腎機能を回復させることは困難ですが、できるだけ腎臓の動きを保ち透析までの期間を延ばすには、食事療法(減塩やカリウム制限など)が重要です。腎機能が悪くなると心臓病や脳卒中を起こしやすくなりますので、自宅で血圧を測定し主治医に報告するようにしてください。


質問 10 (50歳代 男性)
夜間尿は睡眠8時間のうち、何回以上からですか?
回答 10
夜間尿とは夜間1回以上排尿のために起きることを指しますが、40歳以上の約4,500万人は夜間1回以上排尿のために起き加齢とともにその頻度が高くなります。夜間尿を心配しすぎる必要はありませんが、原因として腎臓病以外に前立腺肥大、夜間無呼吸などの病気がないか調べる必要があります。



〜腎臓にやさしい食事について〜

質問 11 (60歳代 男性)
蛋白・カリウムの少ない青汁を毎朝200ml飲用していますが、腎臓に影響はありませんか?
回答 11
腎機能が低下した状態で高カリウム血症を放置し、高度になった場合、心臓が大きな障害を受けて生命の危険を伴う不整脈や心停止を起こすことがあると言われます。したがって、血清カリウム値を知って高値にならないよう予防することが大切です。カリウムを多く含む食品は、たんぱく質が豊富な食品(肉・魚・乳製品)・野菜果物類・イモ類・種実類・嗜好品(抹茶・チョコレート・青汁など)などがあります。現時点で高カリウム血症にならずにおられるなら、お尋ねの青汁は影響はないのかもしれません。しかし、今後また食事以外でも高カリウム血症になることがあるので注意しましょう。


質問 12 (50歳代 男性)
仕事がら外食が多く、なかなか腎臓にあった食事がありません。
どういう工夫をすれば良いですか?
回答 12
外食では自分で味付け、たんぱく質や野菜などバランスを考えて調節できるメニュー(定食)を選ぶのがベターで、漬け物・佃煮などは残せます。そして、家庭ではカロリーやたんぱく質など1日の調節をしましょう。また、腎臓病のための治療用特殊食品も上手に利用できると便利です。


質問 13 (女性)
食事療法は減塩だけ気をつけるように指示されていますが、他にはありますか?
回答 13
CKDの食事療法はステージによって異なります。減塩は血圧の管理のために指示されたと考えられます。コレステロールや飽和脂肪酸を控え、魚(適量)を中心にして動脈硬化が進みにくくすることは前提です。


質問 14 (70歳代 女性)
野菜ジュースは良くないですか?
回答 14
前述(回答 11)の青汁のご質問と同じ回答です。
高カリウム血症にならないように注意してください。


質問 15 (50歳代 男性)
キノコ類はカリウムが高いと聞きますが腎臓に良いのでしょうか?
回答 15
現時点で、キノコ類が腎機能を改善するという報告は存じません。しかし、キノコ類の旨み・風味は食事療法で食塩制限をする場合の工夫の1つとして用いる事ができます。またステージが進んでたんぱく質を制限する時に、キノコ類を補助的に使うなどの工夫で見た目の食事量を少しでも増やし満足できるようになります。このような使い方では一般的に大量に食べることはないと考えられますので、適量に使えば便利な食材です。

 

〜腎臓にやさしい運動について〜

質問 16 (60歳代 男性)
歩くとすぐに疲れてしまいます。どんな運動をすれば良いですか?
回答 16

まずはストレッチを行なうようにしましょう。ストレッチは筋肉の疲れを取る効果が高く動きの良い身体へ導きます。それと、身体を支えるための筋肉トレーニングを行ないましょう。疲れやすい原因の一つに筋力の低下があるかもしれません。自分の体重を使ってできる簡単なエクササイズをご紹介します。

1. 椅子に座ったまま片方ずつ脚(膝)を伸ばして太もも前面の筋肉を鍛える
  (各脚 10秒×5セット程度から)
2. 真っすぐ立って(何かにつかまってもよい)つま先立ち
  (リズムよくかかとの上げ下げを20回程度から)

ちょこっと隙間にでもできる上記のような種目から始めることをお勧めします。
あとは大きな深呼吸。深呼吸で上半身の筋肉を意識して使うことができます。
運動は続けないと効果は表れにくいものですので、気長にできるものから始めましょう。



〜薬・サプリに気をつけよう〜

質問 17 (60歳代 女性)
1. 第3種医薬品のササヘルス・ロイヤルネオピン・カタライザーを飲んでいても大丈夫ですか?
2. 漢方の便秘薬ダイオウ末は飲み続けても大丈夫ですか?
回答 17
1. 大丈夫です。摂取しすぎには注意してください。
2. 腎臓の面では大丈夫ですが、毎日服用すると効き目が悪くなるので頓服で服用することをお勧めします。


質問 18 (30歳代 男性)
具体的にどのようなサプリを使用すると良いですか?
回答 18
基本的に腎臓を良くしてくれるサプリはありません。サプリに頼らず、先生が処方した薬をきっちり飲むことが重要です。


質問 19 (70歳代 男性)
栄養不足のためサプリを毎日服用していますが、腎臓に負担はないですか?
回答 19
カリウム、リン、マグネシウム等が多く含まれている場合は注意してください。ビタミンでも、脂溶性ビタミン(ビタミンA・D・E等)は蓄積することがあるので摂取しすぎないように。
一度、医師にそのサプリを服用しても良いか聞いてみましょう。