第2回 蘇州出張日記

ホーム  お客様の声  会社概要  特定商取引法の表示  個人情報の取り扱い
ご注文の流れ  お支払い  送料と配達日数  お問い合わせ

出張期間 : 2002年11月10日(日)〜11月20日(水)
出張目的 : 商品の仕入れ、工場見学、蘇州写真館の為の写真撮影。
行動内容は下記の通りです。
11/10(日) 移動(関空→上海浦東空港→エアポートバスで上海駅→列車で蘇州駅)
11/11(月) 扇子の仕入れ、及び藍染め商品の仕入れ先の開拓。
11/12(火) 藍染めの生産現場の見学及び市場調査。
11/13(水) 扇子の仕入れ先開拓及び仕入れ。藍染め仕入れ先開拓。観光名所の撮影。
11/14(木) 山水画等の仕入れ。拓本の表装及び専用箱のオーダー。
11/15(金) 高級刺繍品写真撮影。藍染めの仕入先開拓。藍染め衣料の仕入。
11/16(土) 藍染め衣料を日本へ発送。雑貨(クッションカバー等)仕入。
11/17(日) 化粧箱等、藍染め品の大量仕入。店主の家族と共に夕食。
11/18(月) 明日の列車のキップ購入。藍染め商品、扇子、各種雑貨等日本へ発送。
11/19(火) オーダー品の受領。蘇州駅から上海駅へ。友人と会食、友人宅に1泊。
11/20(水) 早朝バスで上海浦東空港へ。上海→関空→京都→近江舞子→自宅。

詳細は下記の通り。
11/10(日)関空→上海浦東空港→エアポートバスで上海駅→列車で蘇州駅
 朝6:00起床、8:00頃家族に見送られ、近江舞子駅から関空へ向かう。
 
 前回は船で中国入りしたが、今回は滞在時間を長くするために飛行機(中国国際航空CA922)を利用。関空までは新快速などを乗り継ぎ11時頃到着。チェックインを済ませてから、関空で日本食を食べる。これから10日間日本食とお別れだ。飛行機は関空到着が遅れ、13:35発が13:50分となり、中国にも送れて到着。上海浦東空港は初めてだったが、パスポートを提示であまりに多くの人で手間取り、30分はならんだと思う。そこをやっと抜け、帰国時のためのチケットの再確認(リコンファーム)をついでにして、上海駅の行き方をカウンターのお姉さんにきいて、空港からはエアポートバスで上海駅へ。バスは私を待っていたかのように、すぐ発車してくれた。チケットは18元(265円)だった。1時間半くらい乗っていただろうか、発展を続ける上海の美しい夜景やバンドの近くのそびえ立つビル群を見ながらしていたら上海駅に到着。念のため帰りのためにバスの時刻表等を確認してから、上海駅へ急ぐ。蘇州までチケット(13元 191円)を買うが、いかんせん、1時間の待ち合わせ。仕方なく待合室で待っていると、アベックが多かった。アベックで上海にでも遊びに来たのだろう。また友人には聞いてはいたが、やたらにスーツを着込んだ男性が目につく。以前はそんなに着ていなかったのに...。何でも近頃は白領族(ホワイトカラー)が流行とかで、スーツスタイルが流行しているらしい。上海は流行に敏感だから、スーツの着こなしも様になっている。あと子供の物乞いが多かった。単にお金下さいという子や、歌を歌ったり、土下座してお金を恵んでくださいという子供などさまざまだった。小銭をあげたら謝謝!と言って喜んでいた。時間が来てやっと列車に乗り込むも、列車は鈍行。特快なら1時間くらいだが鈍行だと1時間半くらいかかる。6:30頃出て蘇州に着いたのは日もとっぷり暮れた8:00頃だった。タクシーに乗り込み、藍染めの工場見学の情報を得るため、とりあえず馴染みの仕入れ先(藍染めA店)へと向かう。前回が7月末だから、約3ヶ月ぶりの再会で互いに元気なのを喜び合った。とりあえず、そこで工場のある町への行き方を尋ねてからホテルへ向かう。日本から予約を入れておいたので、そそくさと手続きを済ませ、この日は近くのラーメン屋でラーメン(10元 147円)を食べて寝た。さすがにこの日は疲れた!

11/11(月)扇子の仕入れ、及び藍染め商品の仕入れ先の開拓。
 朝は近くの大衆食堂で、ショーロンパオツとワンタンで4元(58円)パオツは8個もあって食べきれなかった。その日私が食べていると私の前にニコニコしたおじちゃんが座ったのでショーロンパオツを勧めたら、話が弾み、香港の揚凡(ヤンファン)という映画監督だとのこと。日本の宮沢りえが出演する映画も撮って、今年東京でも上映されたといい、写真入りのカードをくれた。日本の経済状況、私の仕事のこと、日本の経済状況などを話した。彼も香港のことをいろいろ聞かせてくれた。今回は蘇州で撮影とのこと。彼は日本が好きで、特に京都の嵐山の桜が好きだと言っていた。私が、あなたは映画監督だからお金持ちなのに、どうしてこんなところで食事するのかと尋ねると、夜は会食が多く疲れて本当は好きではない。だから、朝くらいは簡単に一人で済ませたいとのこと。30分くらいだったが、とても気さくで、穏やかな感じの笑顔の多い方だった。どこに泊まっているかと聞かれてキーを見せるとナント同じホテル。金曜日まで滞在するので夜にでも電話してくださいと言われたが、滞在中は連日疲れてバタンキューだったから、結局電話しなかった。
 食事のあと、馴染みの仕入れ先(藍染めA店)に行くとたまたま店長がいたので話すと明日一緒に行こうと言ってくれた。まさに渡りに船。今回の出張はさい先がいい。その上、いつも自転車をレンタルして街中を駆け回っているが、今回はそこの従業員が自転車を貸してくれた。乗り心地もよかった。今回の出張は運がいい。この日はまず扇子の仕入れから始めることにした。前回の仕入れ先(扇子A店)以外にもう2件(扇子B店・C店)探せた。その上、品質が格段によい店(扇子B店)を見つけることができた。私の名刺を渡し、仕事内容や御社と長くつきあいたいこと等について熱く語って、日本の状況や、日本における品質の大切さも説明し、店長と共に一本一本品質を確認した。また価格交渉も行い、卸価格からさらに割り引いていただけた。感謝!感謝!この店長からは扇子のパーツの善し悪しなどを教えてもらった。また次回は工場もみせてもらうことも約束した。結局この日は2件の店から扇子を購入した。15:00頃遅い昼食(焼きめし 5元 74円)をとって、明日の工場見学のことについて話をして明日の8:00に集合し店長と出発となった。昨日の疲れが残っているので、夕ご飯を少々リッチにとって(焼き豚入りスープと焼きそばみたいなの)寝た。

11/12(火)藍染めの生産現場の見学及び市場調査。
 朝8:00に店(藍染めA店)に行くと、店長は子供が体調を崩し、昨日の夕方出かけて、ナント朝の5:00までかかったという。食中毒の初期らしく、点滴を受けたそうだ。3歳の女の子には辛い試練だ。今日は店長もしんどいだろうし、私は別に今日でなくてもいいので、別の日にしようと言ったが、眠い目をこすりながら、スーツ姿で出てきた。何度も説得を試みたが、もう現地にも連絡してあるし自分も用事があるので行こうと譲らない。結局、彼の好意に甘えて、工場見学となった。蘇州北駅のバスターミナルから、バスに揺られて2時間ほどで町に着いた。そこで食事をご馳走になり、私はいつも持ち歩いている家族や子供の写真を見てもらった。そのあと、藍染めが売られている商店を4つほど見学し、タクシーで工場に向かった。タクシーを走らせて一時間はかかっただろうか、田園の中の一軒の家の前に止まった。ここが工場とのこと。詳しく聞くと、店長は販売と管理担当で、生産の方はもっぱらお兄さんの方に任せているとのこと。また今は忙しくないらしく、工員もいなかった。下請けかなりの行程を委託しているらしい。ここでは主に染めの行程を見学できた。いくつかのカメがおいてあり、それぞれ濃度が異なっていて、使い分けるとのこと。材料や半製品、新製品等も見せていただいた。帰りはバスがちょうど行ったところで、1時間ほど待ても来ないので仕方なく食事を済ませ、最終の寝台式長距離バスに乗り込み蘇州に帰り着いたのは12時を過ぎていた。マイッタ!風呂にも入らず、ベッドに倒れ込んで寝付いた。

11/13(水)扇子仕入先開拓及び仕入。藍染め仕入先開拓。観光地撮影。
 いつもより少し遅めの7:00頃起床。昨日の疲れが残っているので今日は比較的気楽な仕事に振り分けた。まず、蘇州写真館の為に、蘇州の庭園の中から、定慧寺、双塔、獅子林を写真に撮った。定慧寺は初めてだったが、観光コースから外れているだけあって静かで、参観料も無料だった。庭園を撮影して、元気が回復したところで仕入先開拓再開。扇子と藍染めの新しい仕入れ先(扇子C店)を開拓した。扇子は今までの仕入れ先よりも、海外(韓国・日本等)との取引が多いところで品質はもちろん、包装までなかなかしっかりしていた。また、店員と価格交渉をしたが納得がいかなかったので、責任者にご足労頂き、価格交渉再開。海外と取引をしているだけあって、価格を大幅に抑えてリピート客を確保することを重視してくれていたおかげで、大幅プライスダウン。FAXも持っているので日本からのオーダーもスピーディーにできる。コンピューターはまだみたいだけど...。扇子コーナーの一番高い扇子はすべてこのお店で仕入れた。
藍染めの仕入れ先も小さいながら開拓できた。ただこの店(藍染めB店)の商品が開店したばかりとあって、比較的安かった。その上、ここの商品は刺し子と言って一種の刺繍が入っていて、藍染めだけのものと比べ一段と高級感がある。ただ品質が大丈夫か心配になり、テーブルクロスを一枚だけ購入し、プロの判断を仰ぐことにした。もし品質がしっかりしていればこの店から購入すれば大幅に安く仕入れられる。また大量に購入したら、その上まだ5〜10%値引きをするとのこと。これに加えて、いつも確認しているが、不良品の交換、回転の悪い商品の交換、その他こちらの要求する品質の商品のみ提供すること等を書面で確認した。この後すぐに、品質を確認してもらうために、前の仕入れ先に行くと、生産地は違うが品質はしっかりしていることが確認できた。ここで価格を彼らに言うと、その安さに驚いていた。品質さえ確認できれば、この店と、新しい開拓先を競合させれば、価格の大幅ダウンと複数の仕入先の確保、そして商品の多様化が実現できる。一石三鳥だ!この日も後半頑張りすぎて、疲れた。でもいい仕事はできた。

11/14(木)山水画等の仕入。拓本の表装及び専用箱のオーダー。
 今日は雨、雨の日に仕入れをするのは初めて。最初は自転車で頑張っていたが、ついに本降り。やむなくタクシーでの移動に切り替える。ただ、蘇州は小さい町なので、たいていは初乗りの10元(147円)で済むから助かる。この日は前から気になっていた表装のお店を開拓できた。しかもここの店主は日本に10年留学経験があり、日本語も堪能。(でも中国語で会話していたが...。)日本のことや日本人の気質も理解してくれるので、ここに巡り会えたのはラッキーだと思う。日本人の好きな寒山寺で有名な、張継の楓橋夜泊の拓本をこの店で表装してもらうことにした。前回開拓したお店から拓本とその他、山水画等を仕入れ、すぐに表装を依頼。この拓本は大きいので、日本で見積もりを取ると2万円と言われた。あまりに高いので、中国でするしかないと思い、今回となった。表装と専用ケースもオーダーした。納期は11/18と約束。店を後にした。
新しく開拓した藍染めのお店(藍染めB店)に寄り、他の商品はどんなのがあるか説明を受け、こちらに仕入れる意志があることをアピール。商品を揃えて見せて欲しい旨を伝えて商品がいつ準備できるかを確認した。そんなことをしていると、たまたまいた中国人夫婦が日本と中国の書道の交流を促進する組織の理事長さんとかで、何故か気に入られて、話が始まり、私が刺繍製品をさがしていることを言うといい店を紹介すると言って紹介してもらった。確かにいい店で、民間工芸博覧会で銀賞を獲得した人だった。また2002年には上海で開かれた精品芸術品コンクールで銀賞と銅賞を獲得。明日、写真撮影をさせてもらうことになった。

11/15(金)高級刺繍品写真撮影。藍染めの仕入先開拓。藍染め衣料の仕入。
 雨のため、やむなく仕入れ先の近くに置き去りにした自転車をタクシーで取りに行き、写真撮影のため昨日紹介してもらった店(刺繍店A)を訪れる。店のご主人に協力してもらい、写真撮影。9時くらいから始めて、昼近くまでかかった。刺繍でここまで精密に描写が出来るのかと驚いた。素晴らしい作品が多数あった。
 
その後、商品のバリエーションを増やすべく藍染めのチャイナドレスを加えることに。ただ、蘇州でもいくつかの店でも売っているため、比較検討。価格や今後の対応、日本からの追加注文に応じる事が出来るか、その実績や経験があるか、必要な設備(FAX・メール)等を考慮し検討。とりあえず商品が豊富で日本との取引実績もある1社(チャイナA店)に絞り込む。価格は粘り強く交渉した。この日に発送してしまいたがったが、あいにく郵便局の営業時間を過ぎていたので、明日店主のご主人と一緒に発送となった。用事があるので約束の時間に遅れないように再三言われた。(^^;) 自分は15分前には店を開けて待っているから遅れず来るようにと...。


11/16(土) 藍染め衣料を日本へ発送。雑貨(クッションカバー等)仕入。
  昨日、何度も約束の時間に遅れないようにと言われたので、ワークホリックの日本人の沽券に関わるので(?)、約束の時間の20分前からお店の前で待っていた。ご主人は約束の時間の2−3分前に中国製のフォルクスワーゲンであたふたと来た。きれいな車なので尋ねると、新車でしかも免許を取ったばかりだという。運転は丁寧だけど緊張しているのは感じ取れた。奥さんとお店を経営し、自分は友人と別に商売をしているとのこと。儲かっているのだろう。“車を持ってるなんてスゴイですね。”というと、“車を持ってるのは中国で私だけではない。小さい車だし、今はたくさんの人が持ってるよ。”とのこと。なかなかかっこいいセリフだと思った。そうこうしているうちに郵便局に到着。荷物を無事発送した。午後は小物を仕入れるべく、またもや仕入れ先開拓。前回の出張時から目を付けていたお店(応接A店)を再度訪問。店内にお客さんも多く、外国人のお客さん(韓国人、日本人など)も多かった。店内の商品も以前より洗練され、話を聞くと以前私が訪問して名刺を渡していたのを覚えていてくれた。あのときくらいから商売も順調になり、商品の売れ筋もつかめ、店主の表情も明るかった。一番気に入ったのはシックな雰囲気のティッシュカバーとクッションカバー。

 
 同じカラーで統一し、その他の商品も仕入れた。この商品で新たなコーナー“テーブル・応接グッズ”のコーナーが出来た!(よかったら見てやって下さいね!)価格も値引き交渉に成功!希望通りになったし、品質もOK!商売も誠実だったし、店主の人柄も良く、これから伸びていきそうなお店なので長くつきあえそうだ。めでたし めでたし!仕入れた商品を藍染めA店に持ち込み、そこの店員さんらとクイチン(私の亀井の中国語の発音を表記するとクイチンになる。)の仕入れ価格クイズを開催して遊んだ。そしたら私の値切り価格が彼らの想像をはるかに下回っているのでついにこんな言葉まで飛び出した。“今、蘇州には3つの価格が存在するね。ひとつは販売価格、もうひとつは卸価格。そしてこれより安いのがクイチン(亀井)価格!!!”私はこれを聞き恥ずかしいようなうれしいような気持ちがしたが、仕入れという業務の観点から言えば“お褒め”に預かり光栄に思った。
 彼らはこの日、実に楽しそうに笑っていたが、彼ら自身がこの“クイチン価格”の洗礼を受けるのが明日に迫っていると言うことを彼らはまだ知らない...。

11/17(日) 化粧箱、藍染め商品大量仕入。店主の家族と夕食。
 予定があるため、11/19日には蘇州を後にしないといけないので、仕入れはこの日が最後になった。まず最初に藍染めB店から商品が入荷したと連絡があったので、商品を店主と店員、私の三人でひとつひとつ品質確認、その後、再度価格交渉。交渉後条件を加えて再度価格交渉し、かなり満足のいく価格になった。ある商品に関しては価格を聞いたときに私の希望価格をさらに大きく下回る価格の提示を受け、思わず顔がほころぶのをこらえるので必死だった。時間こそかかったがいい品を仕入れることが出来た。その上店主が“日本の品質基準が厳しい事がよくわかりました。今後は御社が要求する品質で検品し、御社に卸します。”と言ってくれたのが価格を安くしてくれたことよりも嬉しかった。商品を仕入れた後、郵便局からそのまま発送した。その後、胸ポケットにメモ帳を入れて自転車で藍染めA店に向かった。メモ帳に何が書いてあるのって???思わず顔がほころぶ藍染めB店で再三に渡る価格交渉で作成した超格安卸価格の一覧表!!!
藍染めA店はいい品というのは認めるが価格交渉には今までなかなか思うとおりに応じてくれなかった。しかしこの一覧表を突きつけることにより、単なる価格交渉より、より強硬な交渉が可能になるはずだ。喜び勇んでA店に向かい、到着すると、すぐに店主に対して、価格交渉に応じることを条件に仕入れを開始した。結果は...??? 大成功!!! かなり渋っていたし、いろいろな口実も聞かせてもらったが、A店より手の込んでいるB店が価格が安いとなれば、卸さないか、価格をあわせるしかない。結局、先方が妥協し、私の希望価格となった。\(^o^)/ 基本的にテーブルクロスなどは蘇州での販売価格(現在中国人の平均収入は日本人の37分の1。)の4分の1程度で仕入れることが出来た。これで日本で販売しても他店より安く販売できそうだ! \(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/
  品数が多いため、6時くらいから開始した仕入れは9時過ぎまで及んだ。この後、店主の家族(店主、奥さん、4歳の娘さん、奥さんのご両親)と外で食事をすることになり、中国式の鍋を囲んで楽しい時を過ごした。!(^^)! 宴会とくると、お酒が付きもの。実は私はお酒を飲まない人。しかし幸いな事に中国人は基本的に何を飲んでも、私の経験から仕事には殆ど影響がない。今回も理由を説明したら、すんなりと受け入れてくれて、スプライトにしてもらった。ところがどうしたことか、ソフトドリンクのサーバーのスプライトだけ炭酸水になっていた。(甘さがなく、ただほろ苦いだけの炭酸水。(>_<) )気を遣って食事に誘ってくれた手前、それを飲んでいた。これくらいは好いのだが、中国の人はたいていおいしいものを取り皿に入れてくれる。私が以前勤めていたカバンメーカーで中国に工場担当として出張したとき、よく総経理がカニやエビ、魚、肉などを入れてくれた。今回も店主が親切に入れてくれたが、それはナント、鶏の足。日本ではあまり食べないし、私も34年生きてきて食べたことはない。出てきたときからグロテスクなので敬遠していたけど、店主自ら満面の笑顔で皿に入れてくれたら食べないわけにはいかない...。(*_*) こういうのが断れないのはやはり私も日本人だなーと思いつつ(中国人は食物やその他の事柄に対しても、嫌いなモノは嫌いとけっこうハッキリ言う。この面は欧米とさして変わらない。だからこっちもキライと言えるのだけれど...。)食べてみた。ゼラチン質で、鶏の皮の部分を食べているみたいなもんだけど、手間がかかるだけで、食べるところはとても少ない。所々かじって、店主があっちを向いているときにさりげなくティッシューで覆って隠してホッとしていると、また、店長が満面の笑顔でまたひとつ...(^_^;)この日3つの鶏の足が私の胃の淵におさまりました...。
  レストランを後にしたのは12時過ぎ。今日もよく働いた!バタンキューの蘇州屋−店主でした。(笑)

11/18(月) 明日の列車のキップ購入。藍染め、扇子等日本へ発送。
 前回の出張で前日の夕方に帰りのチケットを買いに行き、席が満席で、大きな荷物を抱え大変だったので、今回は朝一番で買いに行った。運良く希望の時刻のキップを購入。明日は上海に行くので、ホテルにもどり、いままで仕入れた扇子や小物を梱包・発送。それが終わってから、藍染めA店でも梱包をしたが、テーブルクロス等は結構かさばり、3C/Tになった。無事に発送も終わり、時間があったので、蘇州でほかに何かいいものはないかとさがしていたら、ありました!ありました!シルク専門店(シルクA店)です。中国と言えばシルクが有名。しかも蘇州にはシルク製品が豊富!今頃気が付くなんて私もどうかしていた!(^_^;) この店の店主と話していて、ドイツやアメリカ、日本に顧客があり、海外との取引とも慣れている様子。関連書類も見せてもらった。また昨日(と言うか、今日の未明まで)日本人のバイヤーと箱詰め作業を一緒にしていて、今日はしんどいと言っていた。なかなか協調性もありそうだ。物腰も穏やかで、シルク製品を扱うだけあって、服の着こなしも男性で40代後半にしてはエレガンス。またいままでの仕入れ先の通信機器は電話と携帯のみが殆ど。良くてFAXまでだったが、この店はコンピューターも導入していてくれて(今時これが当たり前なのだが...。)、通信が便利で大助かり!早速この店でいくつか仕入れた。価格もかなりナットクできた。一回目はこの程度でいいだろう。欧米とも商売をしているだけあって商品も洗練されているものが多かった。これからの取引が楽しくなりそうだ。オーダーしておいた拓本の箱はお店側のオーダーミスで作り直し。明日には間に合わない事態発生。仕方ないので、二本だけ作成を急いでもらい、後は郵送を依頼した。店主は前述したとおり日本留学経験のある女店主。本当に済まなそうに何度も平謝りだったので、こちらも以後は気を付けるようにとだけ言った。私の悪い癖で、仕事で夢中になると時間を忘れ、食事まで忘れて体のダメージが後でやってくる。今回の出張も何回かそうだったので、今日は早々にホテルにもどって、部屋の片づけと、体力温存に努めた。

11/19(火) オーダー品受領。蘇州駅から上海駅へ。友人と会食、友人宅に1泊。

朝起きてから中国銀行で少しだけ換金。借りていた自転車を返し、友人に電話し上海へ向かうことを告げる。ホテルをチェックアウトしてから、表装店に向かった。そこで発送方法を詳細に指示したものを文書で渡し、輸送費と代金を支払い、蘇州駅に向かった。列車は30分ほど遅れたが無事上海に到着。そこから地下鉄で静安寺まで行き、彼の事務所近くのホテルで待ち合わせた。
 A氏は以前に私と同じ会社に勤めていて、そのときから何かと面倒を見ていただいた方で、私より一回り年齢も体も大きい方。顔は“太陽にほえろ”のゴリさんに似ていて、いつも飄々としてる。でも性格は穏やかで、まじめ。人を傷つけるようなことは決して言わない。その上頭も切れて、私から見ると大変な人物。何故なら、まず語学力。母国語の日本語と英語、中国語、広東語。中国語と広東語は表記文字はほぼ同じとはいえ、発音は英語とポルトガル語(2−3語しか知らないけど...。)ほどの違いがある。またレベルもスゴイ!英語は発音はネイティブの域には達していないものの、書く方は格調高い文章で定評があった。中国語は書く方も、しゃべる方もトータルバランスがとれていて見事。毎日上海で台湾人と一緒に仕事をし、中国の書物を読み、TVもDVDもすべて中国語。(私もだいたい出来るけど、ヒアリングと文法は苦手。その証拠に中国語検定の1級は3回落ちました!(T_T) いつかまた挑戦します! たぶん...。)また貿易実務も詳しく、以前の会社では貿易部でした。当然、国際感覚にも備えていて、コンピューターも自由自在。最新の情報も良く知っていて、私にとって良き兄貴でした。今回はその兄貴分、A氏から“上海でずーと待っているのにいつ来るのだ!”とおしかりを受け今回の再会となった。
 ホテルに向かえに来てくれたA氏は相変わらず飄々としていて元気そうだった。とりあえずタクシーで彼のマンションに行き、それから夜の上海をぶらついて、外国人がよく利用する中国料理店で食事をした。そのあと、欧米人が良く集まるスターバックスでくつろぐことにした。日本で一緒に仕事をしたA氏と上海でお茶してるのが何か不思議な感じだった。スターバックスをあとにしてマンションにもどった。マンションは2LDK。で一人暮らし。部屋は6畳と8畳の二つ、リビングは15畳ぐらい。お風呂や洗面所も大きくて良かった。シャワーを浴びたあと、DVDでいま日本でもやっているトム・クルーズ主演の映画を見て1時過ぎに寝た。明日はいよいよ帰国だ

11/20(水)早朝バスで上海浦東空港へ。上海→関空→京都→近江舞子→自宅
 朝5時ぐらいに起床し、A氏に見送られ、タクシーでエアポートバス乗り場まで行き、そこからバスで浦東国際空港へ向かった。バスの中ではすぐに爆睡していた。深い眠りだったので、空港到着を告げるアナウンスでやっと起きた(あー、よく寝た!)飛行機は9:40発のCA921便。7:30頃空港に着いたのでチェックインを済ませて、朝食をとり、そのあとは免税店で市場調査。私が仕入れたものも売られていた。でも価格は私が仕入れた価格、そう、“クイチン価格”よりはるかに高く、モノによってはナント10倍以上高く売られているものもあった!思わずニンマリ!空港はモノが高いのは知っていたけど、まさかこれほどまで高いとは...。安く仕入れられたので、心の中ではガッツポーズをしていた蘇州屋 店主であった。
時間になり、飛行機に乗り、中国に別れを告げた。(^^)/~~~ 途中、気流の関係でとても揺れて、シートベルトを締めて下さいと、慌ててアナウンスを流す場面もあったが、無事着陸。行きは快速を乗り継いで関空に行ったが、帰りはさすがに疲れたの特急はるかに乗って京都に行き、そこで湖西線に乗り換え近江舞子についた。そこから1.3kmの道のりを重たいピギーを引きずりながら無事に家に着いた。今回の出張も頑張った!\(^o^)/ 次回は春節(中国のお正月 旧正月のこと)が終わってから。2003年2月末か3月上旬に出張予定。次回は雑貨、シルク製品のバリエーション拡大と扇子工場の見学、美術品市場の開拓をしようかな。次回もご期待下さい。

出張日記のページにもどる

ホーム  お客様の声  会社概要  特定商取引法の表示  個人情報の取り扱い
ご注文の流れ  お支払い  送料と配達日数  お問い合わせ

蘇州専門の中国雑貨ショップ

蘇 州 屋
http://www.soshuya.com