紺色の制服と制帽、チーフを身につけた元気いっぱいのガールスカウトに会ったことはありますか?私たちガールスカウトは日本に7万人、世界150の国と地域には1,000万人以上の仲間がいます。
滋賀県には28ケ団750人ほどの会員がいます。2015年には滋賀県にガールスカウトができて60年になりました。
ガールスカウトでは学校も、年齢もちがうたくさんのお友だちやリーダーたちといっしょにいろいろなことにチャレンジしています。
少女たちが責任ある市民として、自ら考え、行動できる女性に成長することを目指し、次の3つのポイントを大切にして活動を進めていく中で、自然に資質、能力を、高めていきます。
自分の目指す人間像を模索しながら、あなたが考え、行動するとき、手かがりとなるのが「やくそくとおきて」です。「やくそくとおきて」の一つひとつの言葉をどう考えるか、そこから具体的にどのように行動し、自分の生き方に結びつけていくかは一人ひとりちがっています。「やくそくとおきて」には、自分と周りの人を大切にして生きること、そして自分がその生き方にいつも責任をもっている、ということが含まれています。そう、家で、学校で、あなたの日々の生活の中で。
その”自分と周りの人を大切にして生きる”ということを、ガールスカウトでは、プロジェクトなどの活動を通して、自分のペースで一人ひとりが考え、学んでいくことができます。
向かう先は、ガールスカウトが目指している「自分と他の人々の幸福と平和のため、責任ある市民として、自ら考え、行動する女性」の姿が見えてくることでしょう。
テンダーフット・ブラウニー・ジュニア・シニア・レンジャー・成人会員の6部門で活動しています。
■年齢:就学前1年
■ねらい:豊かな感性を持つ
■活動の内容:全身を使って楽しく遊びます。いろいろなことに好奇心を持ち、本物に触れ、五感を感じる体験を通して、たくさんのことを吸収していきます。リーダーや保護者に見守られながら心を育てます。 また、保護者の方には子どもたちの活動を通して地域の仲間をつくり、共に子育ての知恵を学ぶ機会になることを願っています。
■プログラム:テンダーフット部門のプログラムでは、「でかけましょう」「なかよくなりましょう」「やってみましょう」というテーマをもって、いろいろなことを体験します。そのたびに『テンダーフットのきろく』の塗り絵のページに「参加のしるし」として、シールを貼ったり、活動と関係ある絵を自由に塗ったり、描いたりします。他の紙に自分が書いたものや、好きな絵を入れたり、と使い方は無限です。
■年齢:小学1、2、3年生
■プログラム:ブラウニー部門では、いろいろなチャレンジをします。『バッジブック ブラウニー』に載っていることを手がかりにして、自分たちの活動を進め、考えたことや実際にやったことを『バッジブック』に書き留めます。10種類の「ブラウニーバッジ」は、「活動に取り組んだしるし」として技能帯につけることができます。また、「やくそくとおきて」の言葉の意味を理解し、実践するために「ガールスカウトバッジ」があります。
■年齢:小学4、5、6年生
■ねらい:仲間と協力する
■活動の内容:グループの仲間とともに活動を計画し、実際にやってみて、ふりかえることにより、いろいろな気持ちを仲間と分かち合って、自分も相手も大事にすることや協力して物事を進めることを学びます。
■プログラム:ジュニア部門では、実際にやってみて、「ふりかえり」が終わったら、「目標に向かって取り組んだしるし」として「ジュニアバッジ」が技能帯につけられます。リーダーに聞いて、バッジを申請します。バッジをつけるまでにできるようになったことは、バッジを取ってからも、それがいつでも役立てるようにします。
『バッジブック ジュニア』の中でイラストの仲間たちが言ったり、したりしていることのほかにも、そのバッジに関係あると思ったことは、思いつくままに書こう。
気になること、やってみたいことがあったら、パトロールのみんなに「いっしょにやろうよ!」って提案して、仲間といっしょに計画したり、実行したり、後でふりかえってまとめをすることは、ひとりの時より何倍もパワーアップするし、何より、楽しいよ。
■年齢:中学生
■ねらい:体験を通して、自分を見いだす
■活動の内容:他の仲間と協力して、自分たちの活動を計画、実行、評価します。その体験を通して自分の可能性を広げ、未知の自分や将来の自分など、新しい自分を見つけていきます。
■プログラム:シニアでは、自分の見つけた「課題」について、「企画・計画」、そして「実行」、「まとめ」をする、「プロジェクト」というやり方で活動を進めます。プロジェクトは、時には仲間と、時にはひとりで、またあるときにはガールスカウト以外の人と一緒に行います。その活動を終えると、自分の課題が関係あると考えた「活動分野」のシニアバッジを取得し、技能帯につけることができます。
■年齢:高校生相当の年齢
■ねらい:責任ある立場で自分を活かす
■活動の内容:自分が身につけたことを役立てられるよう、ガールスカウトの仲間や地域の人とともに活動します。ひとりの世界市民として自ら考え、行動していきます。
■プログラム:レンジャーでは、自分の見つけた「課題」について、「企画・計画」、そして「実行」、「まとめ」をする「プロジェクト」というやり方で活動を進めます。プロジェクトは、時には仲間と、時にはひとりで、またあるときにはガールスカウト以外の人と一緒に行います。その活動を終えると、自分の課題が関係あると考えた「活動分野」のレンジャーバッジを取得し、技能帯につけることができます。特にレンジャーでは、その取り組みや、自分の知識や技術が地域の中で、他の人に役立てられるようにしましょう。「レンジャーバッジ」はピンになっているので、技能帯のほか、制服の右腕や私服につけて、「人に役立つ」活動をガールスカウトの内外で続けましょう。
■年齢:18歳以上の成人男女
■活動の内容:「リーダー」、「運営員」「SCAPP」などさまざまな立場があり、子どもたちの活動を支えるほか、地域で役割を持ちながら、少女と共に活動しています。また、創造的な生き方を目指し、自分自身の「生涯学習の場」としてさまざまな分野で、成人女性・男性の会員が主体的に活動しています。