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現在、下水処理の段階で発生する汚泥は、肥料や土壌処理など様々な形で再利用されており、その中で山富は、溶融スラグ化された再生資源をコンクリート製品の一部として、リサイクルしております。 この「溶融スラグ化」の特徴は、 @1.200℃以上の高温条件下で有機不純物を燃焼させると共に無機物を溶融した後に冷 却してガラス質の固化物(以下溶融スラグ)とする技術であり、重金属の溶出防止及びダイオキシン類の分解・削減に極めて有効である。 A溶融スラグについては、路盤材やコンクリート用骨材等に利用することが可能であり、その利用を適切に進めることは、最終処分場の延命に効果的である。 Bコンクリート製品には、原料として砂、採石等様々な天然資源を利用している。これらの天然資源採取時には、自然環境への影響が避けられないが、原料として溶融スラグを利用 することは、自然保護の観点からも環境保全への寄与が大きい。 であります。 溶融スラグは、冷却方法の違いにより表−1の通り、徐冷スラグ、空冷スラグ、水砕スラグに分類されます。また、溶融スラグの組成成分は、表−2の通りです。 |
表−1 各種スラグの特徴
種類 | 冷却方法 | 特徴 |
徐冷スラグ | 温度制御を行い徐々に冷却 | 結晶質であり、強度は大きい。 岩石状である。 |
空冷スラグ | 大気中に放置して自然放熱により冷却 | ガラス質で強度は水砕より大きい。 小石状である。 |
水砕スラグ | 水に接触あるいは、浸して急速に冷却 | ガラス質で小さくもろい。 細砂状である。 |
表−2 溶融スラグの組成成分
項目 | 単位 | 石灰系焼却灰 | 徐冷スラグ | 空冷スラグ | 水砕スラグ |
SiO2 | % | 40.9 | 34.5 | 46.1 | 40.8 |
CaO | % | 27.3 | 27.3 | 26.2 | 32.0 |
Fe2O3 | % | 8.4 | 9.13 | 8.2 | 6.73 |
FeO | % | - | - | - | 2.12 |
Al2O3 | % | 7.4 | 12.5 | 8.6 | 8.73 |
MgO | % | 0.8 | 1.84 | 0.9 | 1.11 |
P2O5 | % | 6.3 | 8.19 | 6.0 | 6.73 |
K2O | % | - | 0.47 | - | 0.64 |
Na2O | % | - | 0.25 | - | 0.16 |
塩基度 | - | 0.67 | 0.79 | 0.57 | 0.78 |
下水汚泥焼却灰に含有されている重金属類は、溶融処理することで無害化され、国で定められた埋め立て基準及び土壌環境基準を充分に満足しており、資源として用いる場合の安全性が確認されています。 山富では、滋賀県湖南中部浄化センターでつくられた空冷スラグを粗骨材の代替として使用しています。 |
*参考文献 「下水汚泥溶融スラグ有効利用マニュアル」 (財)滋賀県下水道公社 |
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湖南中部浄化センター 溶融スラグストックヤード |