マキノ町には、たくさんの名所・旧跡が
ありますが、そのうちの主なものについて、
簡単にご紹介しましょう。

願慶寺
正応3年(鎌倉時代)創設と伝えられ、当寺の梵鐘はマキノ町内で最も古く寛永12年(1635)に造られたものです。
境内には木曾義仲の側室であった山吹御前ゆかりの老紅梅があり、加賀前田侯や越前松平侯もこれを愛し、上洛の際には本陣代わりに宿所にしたと伝えられています。
宝幢院
天平2年(730)泰澄大師が創建して仏地院と称し、これが宝幢院の前身といわれています。この寺には、大津絵の源流といわれる十王図が21幅あり、室町時代の五大明王図も残っています。境内には本能寺の変の後、丹羽長秀に謀殺された小浜藩主武田元明の墓碑があり、水上勉の小説『湖笛』にも描かれています。元明の妻は後、秀吉の側室松丸殿となりました。

清水の桜
海津のまちはずれの墓地の中に一本大きくそびえ、樹齢300年以上といわれる巨桜は、"エドヒガンザクラ"という種類の桜で、滋賀県自然記念物にも指定されている県下最大級の桜です。
この桜は、水上勉の小説『櫻守』でその題材とされたことや、その昔加賀藩主前田侯が上洛のとき、その美しさに何度も振り返り眺めたことから"見返りの桜"ともいわれており、春にはこの桜を目当てに多くの人々が訪れます。清水は小字名。
宗正寺
本尊の十一面観音座像(室町時代)は泰澄大師作と伝えられ、重要文化財に指定されています。この寺には、海津城主の海津政元の室(浅井長政の叔母)が入寺して尼となったという記録が残っていますし、この寺の尼であった孝蔵主宛に送った豊臣秀吉の書簡等が残っています。また、井上靖の小説『星と祭』にも度々登場しています。