P11 第5回自然学習塾2003.5.25
身近な自然のなかで、体験を通じて水や生きものにふれようと、第5回自然学習塾をおこないました。
あいにく修学旅行などの行事と重なり、小さい子どもたちばかりでしたが、みんな元気に参加してくれました。
川の生きもの調べでは、水かさが多くて川に入れず道からアミですくうだけなので、たくさんつかまえることはできませんでした。
それでも、メダカをはじめカマツカ、ハイジャコ、ボテジャコ、ドジョウなど、いつもの顔ぶれの魚たちが姿をみせてくれました。
そして、生きもの調べをしながら田んぼのなかを歩き、昨年度の不耕起栽培田へ向かいました。
周囲は水田から小麦畑(減反政策によるもの)にかわり、レンゲ畑に到着しました。
そこの排水路にも、ナマズやコイの稚魚やヤゴなど、たくさん生きものがいて、子どもたちは大喜びでした。
さて今回は、このレンゲ畑に水を張り、ニゴロブナの稚魚を育てようという企画です。ニゴロブナは、滋賀県の特産「ふな寿司」の原材料にもなっている魚で、近年ブラックバスやブルーギルといった外来魚に捕食され非常にその数が減少している魚です。
そこで、フナたちの本来の産卵場所である田んぼで、産卵させて稚魚を育て、琵琶湖につながる排水路へ放流しようというものです。
当日の朝、滋賀県水産試験場へお願いしていたニゴロブナの親魚を受け取りに行きました。
メダカの学校高畑校長(左)と水産試験場上野さん(右)
ニゴロブナの親魚を放流しています
今夜23時ころから約4時間かけて産卵するそうです
放流され田んぼの中を泳ぐフナたち
環境が変わり、とまどっているようです
順調にいけば、6月の末には約20万匹もの稚魚がこの田んぼに泳ぎ回るそうです。
鳥に捕食されるものもでてくるので、少しずつ琵琶湖へ流してあげようと思います。
最後はメダカ池に戻って、いつものように水質調べです。
川で汲んできた水を調査しました。
相変わらずパックテストは、大人気です。
結果は次の通りでした。
PH 8.4
COD 6
透視度 42.8cm
この事業は競艇の交付金による日本財団の助成を受けて実施しています