1月~4月 5月~8月 9月~12月 年間祭儀一覧

    主要祭儀・行事 (1月~4月)

1月1日 午前5時
      大戸開き 伊勢太神楽(獅子舞)奉納
   
 一年の始まりは綿向の杜から明けていきます。

 午前5時、提灯を手に宮司と氏子総代が篝火の焚かれた御本殿前に進みます。先ず宮司が御本殿の3座の御扉を開きます。静寂の中、ギーギッーという神々しい音が響き渡り、あたかも神様のお出ましを想わせ、神代の昔を彷彿とさせます。祝詞を奏上し今年一年の無事安全と弥栄えを祈ります。一般のご参列の方も静かに頭を垂れて祈られます。

 祭儀が終わると笛と太鼓と鉦の音が響き、静から動へと境内の張り詰めた空気が入れ替わります。500年以上前から伝わる伊勢大神楽の舞い初めの奉納です。篝火に照らされた獅子頭が鋭く光り、辺りを清めてくれます。この後、伊勢大神楽の社中は日野の町中を門付けのお祓いに回られます。

 早朝ですが、是非お参りして下さい。きっと今までに無い良き年の始まりとなることでしょう。




1月14日 午後6時30分
      正月飾り・古神札 焼納
   
 正月のお飾りや古い神札・お守りなどを焚き上げる神事です。

 境内の真ん中に御幣を結びつけた一本の背の高い竹を立て、その周りを囲って、持参されたお焚き上げする品々を納め、御本殿より下げた神火を点火します。大きな炎が天を焦がし、やがて真ん中に立てられた竹が倒れ、付けられた御幣を奪い合います。授かった人は一年間福に預かれると、御幣を持ち帰り神棚に納めます。

 家々に竈(かまど)があった時代は、どんどの火を割り竹の先に付けて持ち帰り、翌朝15日の小豆粥の種火に用いていました。また、どんどの火にあたると一年中風邪をひかないとも言われています。

 この火で温めた御神酒や焼いたお餅が振る舞われます。
 



1月24日 午前9時
 
 新春を迎えてすぐに行う予祝の祭事です。雄松と雌松の枝を各50本ずつお供えし、それを早苗に見立てて植えていきます。その年の恵方から先ず雄松を拝殿の外の縁に植えるような所作をしながら、右周り半分の所まで立てていきます。次ぎに雌松を恵方から左周りに立てて行き、雄松のところで合わします。

 雪景色の中、宮司一人が黙々と奉仕して守り伝えています。



2月21日 午前10時
 
 立春を過ぎ愈々冬の眠りから万物が目覚める頃、その年の収穫を祈るお祭りです。「としごいのまつり」とも申します。年とは稔りのこと、一度稲が稔って一年と数えられ、年は稔に通じその年の秋の豊作を祈る祭儀です。

 その祈りに対して、秋に御礼を申すのが新嘗祭です。
 



3月社日の日 午後1時30分
            社日とは、春秋彼岸の中日に近い戊(つちのえ)の日
 
 社日とは土地を守る神様であり、大陸から渡ってきた信仰のようです。

 当社は御本殿の裏に立てた五角柱の柱に天照皇大神・豊受大神・保食大神・草野姫大神・産土大神の五柱の神様を祀り、春と秋の彼岸の中日に近い戊(つちのえ)の日に行う祭礼です。食物に関わる神様に春は豊作を祈り、秋は御礼を申します。當神社では古き姿の熟饌(調理したお供え)が伝わっています。

 日本には盛んに行われる地域がありますが、滋賀県では稀なようです。 
 



4月20日 午前8時出発
      綿向山登拝 大嵩神社(山頂)例祭
 
 綿向山頂に祭る奥宮の祭礼です。毎年4月20日に頂上(標高1,110㍍)に登り執り行います。お山は水の源です。里では田を耕し、田植えを始める前にお山の神様を祀り、水の恵みを始め自然の恩恵を乞い祈る祭りです。

 里宮である当社の春の大祭(日野祭)にあたり、神様をお迎えに行くという意味もあるようです。 
 



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