治療対象になる病、症状
代表的なものをあげます
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パニック障害(
不安障害と重なるところあり)
○胸が苦しく心臓が止まりそうになる 死ぬのではないかと不安
○自分がどうなるか分からなくなるのが不安 パニック発作
○またあの苦しさ、恐慌が来るのではないかと不安 予期不安
○それで発作が起きそうな場を避ける 回避行動

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うつ病
○憂うつでくよくよする わけもなく涙が出る
○何もやる気が起きない 動くのが億劫 疲れやすい
○眠れない ぐっすり眠った感じがしない 朝起きられない
○生きていても仕方がない
※殆どのかたは、休養、薬物療法、簡易精神療法で治ります
しかし内因性と言われるホルモン失調と心理的なこだわり、葛
藤が絡み複雑な方が居ます
特に強い外傷体験、重要な対象の喪失が発症因のかたは薬物療
法に限界があります
薬物療法で苦痛の緩和を図りながらこころの流れを重視して適
応のかたにはカウンセリングを併用します

■躁うつ病
○うつ病相と、それと対照的なハイテンションな時期がある
○後で後悔するようなことを言ったりしたりしてしまう
○そして後悔しても、また躁病相では同じことをしてしまう
浪費、お喋り、思ったら待てない、眠らなくても平気
嘘つき、平気で約束を破ると誤解される
※躁うつ病、一部の非定型精神病なども含めて気分障害として慢
性化の問題を雑記帳に書きましたので参考にしてください
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対人恐怖症 社会不安障害
○人前で緊張する 人の視線が怖い
○人前に出ると赤面する 書こうとすると手が震える
○こうしたことのために人前に出るのが苦痛
○乗り物、人ごみなどの注目される場が怖いので避ける
■恐怖性不安障害 恐怖症
○高所、広場、閉所(乗り物)
○社会恐怖(社会不安と重なる)
○尖端、雷、動物等々
が怖くて避ける
パニック障害と重なるところあり
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強迫性障害
○つまらないと思うが細かいことにこだわってしまう
○不潔が気になりすぎる
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身体化障害 心身症
○息が詰まりそうになる 手足がしびれる あちこち痛い
○頭が痛い めまいがする
○よく下痢をする 便秘と下痢の交代
○医師に検査上異常が無いといわれたが辛い
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アルコール依存症
○アルコールをやめたいがやめられない
○内科や外科でアルコールを節制するように言われたができない

*但し依存症は本人に治療する意欲があることが大切です
迷いながらも かかってみるのは意味があります
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統合失調症等
○近くに居ない人の声が聴こえる 人が信じられない 迫害され
る
○世界が変容して違和感を感じる 今までの自分と違う
○自分から何かをやろうという気がなくなった 閉じこもりがち
■睡眠障害 不眠
○寝つきが悪い、途中で頻繁に目が覚める、熟睡した感じがしな
い
朝早く目が覚める
○昼間いつも眠い、眠りすぎ
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ひきこもり
○精神病ではないが、昼間外に出れない 家に閉じこもる
○家族とも顔を合わせたくない 自室にこもりがち
○将来のことを考えると不安だがどうしようもない
*背景に、パニック障害、強迫性障害、恐怖症(人、社会など)な
どがあってこじれていることがあります
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老人性変化
○物忘れが多い とんちんかんな応答や行動が増えた
○無気力になった
*時々うつ病が認知症と勘違いされることがあります
仮性認知症と言います
この診立てもしますが、脳の写真を撮っておいた方が手間がか
かりません
そうでない場合は、近くの病院に脳の写真を撮りに行ってもら
うことがあります
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働く方のストレス問題
○
人間関係がうまく行かない
○業務がこなせない
○業務時間以外も業務のことで頭が一杯で、気が休まらない
*多いのは、抑うつとアルコール依存症並びにその予備軍です
結局他の項目と重なるのですが、就労時間が人生の大半を占める
方にとっては、職場、会社との特有の関係が大きいので、その相
談抜きには治療が進まない場合があります
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子どもの問題
○登校拒否の中にはうつ病が潜んでいる場合があります
うつ病の低年齢化は児童精神科医によって唱えられています
この場合は登校拒否と違って、うつ病の治療で良くなります

■入院治療について
その他必要に応じて様々な症状に対応しますが、病床が無いので
入院治療はできません
入院が必要なかた、この1〜2年以内に入院したことのあるかた
は病床がある病院の方が良いでしょう
また夜間や休診日の救急が必要な方もカルテ記録のある精神科の
ある病院の方が適切な処置が受けられます
但しデメリットを承知の上で受診を希望される場合は受け付けま
す
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